Chuwi Minibook X N100 (with Kali Linux)

2023年12月29日

目次

ハードウェアとして

メモリ12G SSD512G と十分なメモリと記憶域を持っています。
解像度も1980×1200と縦が少し長くて最高です。今はもうPCでマルチメディア!DVD鑑賞!みたいな時代じゃないんだから、PCとして使いやすいアスペクト比を返してほしいものです。
重量はこのサイズで915gということで、よく見かけるミーアキャットくらいの重さです、小さいくせに重いですね。持った瞬間密度を感じる重さです。Macbook Airのほうが重いのですがサイズの違いもあるのでずっしり感はこちらが上です。 10インチサイズということで、公式の画像とかを見てもイマイチ実感がわかないサイズ感なのですが、この写真のように


ほぼ、第10世代(最新)の無印iPadと同じサイズです。
公式の写真だとサイズ感変わりづらかったんですよね。この比較ならスマホショップやAppleStoreなんかで、「あーこのくらいのサイズ感かー」とわかりやすいかと思います。 技適がちゃんとついてる!

Chuwiって学校に納品されたのに技適ついてないとかそんな感じだとばかり思ってたのに。 どうやら中華メーカーもこれらのロゴが単なるおしゃれ目的なだけではないとわかってきたようです。 Type-C一本でモバイルディスプレイへの出力ができるのも高評価ポイントです。

Windows11 Home搭載

最初から入っているOSはWindows11Homeになります。まあ普通ですね。
電源を入れるとWindowsのセットアップからになりますが、なんとネット接続なしでローカルアカウントでのセットアップが標準です!? 一昔前の中華端末のようにUserとかデフォルトアカウントが存在するよりはマシですが、そこはかとなく漂う怪しさがまだまだといったところです。 ここであることに気づきました。 えーl…… 面倒くさ……(遠い目)
後でLinux専用機にするつもりなので、そっちの設定も考えるととんでもなく面倒くさいです。 画面の向きさえ気にしなければ普通にインストール自体は問題ありません。が、Windows11インストールイメージではWifiが使えないので、消す前にドライバーのバックアップを取っておいてインストール用USBの中に突っ込んでおくのが良いかと思います。(Type-Cハブ有線付きがあればバックアップなくてもなんとかなると思います)※2023年12月時点での話です。将来的になにも考えなくても入る可能性もあります。

※Windows11でドライバのバックアップの取り方
*バックアップ
pnputil /export-driver * "宛先Path"

*復元方法
pnputil /add-driver "保存してあるPath\*.inf" /subdirs /install
このドライバさえ乗り越えればあとはいつものWindowsなので特に書くことははないですね。

Kali Linux Purpleを入れていく

Redteam? Blueteam?いいえ紫です!ということで、今回はKali Linux Purple! まあエディションの違いといっても、標準のツールセットが異なるだけです。後でごちゃごちゃやってるうちに、どれも同じにはできるので好きなのを選びましょう。
うーん縦画面!
まあ気にせずインストール作業をしていきます。
ネットワークに接続する部分で問題にぶち当たりました。Wifiモジュールは認識しているしアクセスポイントも見えてるけど接続できない!!
理由を色々調べたのですが、Miniboox Xに搭載されているAX101というWifiモジュールのLinuxドライバがバグ?未対応?でWifi6での通信ができないことでした。
ですので、ルーター側でWifi6を使わない設定にするか、Wifi5なアクセスポイントを利用する必要があります。
あとは首に変な癖がつかないようにしてインストールすれば完了です!
インストールが終われば、いつものデスクトップに…… いやーハード的にぶっ壊れたのかと思いましたよ。 Kernel6.6以降なら普通に動くらしいです。でもKaliのKernelは6.5までなので、自分でビルドして6.8にしておきました。 というわけであとは首が捻挫しないように、画面の向きを変えていくだけです。
とりあえず、X11が立ち上がったあとはGUIからポチっと直すだけなので省略。起動後のコンソール画面ですが、
echo 1 | sudo tee /sys/class/graphics/fbcon/rotate
echo 1 | sudo tee /sys/class/graphics/fbcon/rotate_all
とやっておいてから/etc/default/grubを編集して
GRUB_CMDLINE_LINUX="fbcon=rotate:1"
という一文を追加、終わったら忘れずにsudo update-grubをやっておきましょう。 これであと縦画面でへんなのが残っているのは、GRUBそのものとX11のログイン画面だけになりました。 というわけで、 /etc/lightdm/lightdm.conf に次の一文を追加しておきます。
[Seat:*]
display-setup-script=xrandr -o right

GRUB自体に関しては、コード書き換えてコンパイルで直ったぜ!というコメントを海外フォーラム見かけましたが、確証ないしそこまで困らないので放置しときます。 これらの方法はKaliだけでなく、一応Ubuntuなんかでも使えるはずです。 あとはBluetoothを使えるようにしないとですね。
sudo ln -s /usr/lib/firmware/intel/iibt-1040-4150.ddc /usr/lib/firmware/intel/iibt-0040-1050.ddc
sudo ln -s /usr/lib/firmware/intel/iibt-1040-4150.sfi /usr/lib/firmware/intel/iibt-0040-1050.sfi
以上で完了ですが、やっぱり正式にカーネル6.6以上が採用になるまで待ったほうが良さそうですね。

で、結局どうなの?

Linux専用機かなりいいです。でもやっぱこれ一台だけで生活とか無理ですね。やはりある程度おもちゃとしての用途になると思います。
ついでにいうとまだN100自体が時期尚早な感じがします。なにも考えずにLinux入れて使うなら半年後くらいからにするか、ArchとかUbuntuのPPAとかで6.6以降のKernelを簡単に使えるようにするのが良さそうです。 最後に僕自身も気になったので比較!いつものようにGeekbench6です。

Macbook AirにUTMでインストールしたARM版のKaliのスコア

Chuwi Miniboox X N100

まじかー……バーチャルマシンのほうが上なのかあ……

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Posted by 63n